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芋坂の羽二重団子 [東京散歩]

今日の東京[晴れ][曇り]

雑司が谷霊園で夏目家の猫こっちに会ってから読んでる本がある。

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吾輩は猫である by 夏目漱石
明治時代の人々の出来事が猫目線で面白おかしく書かれている。
一高、東大で先生をしていた主人(苦沙弥先生)宅に居候していた吾輩の話すことなので聞きなれた地名がよく出てくる。
で、ちょっとそんな地を歩いてみる。

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吾輩、名前はまだ無い。

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夏目漱石旧居跡(猫の家)千駄木、日本医科大学付属病院裏にあるよ~

それと、主人と客人多々良君が散歩に出るときのくだりが気になってしょうがない。
「行きましょう。上野にしますか。芋坂へ行って団子を食いましょうか。先生あすこの団子を食った事がありますか。奥さん一返行って食って御覧。柔らかくて安いです。酒も飲ませます。」

主人たちは、この界隈をよく散歩していたようだ。
吾輩は主人たちに同伴せず寝て待つばかりでどの道を通ったか書かれていないが
適当に芋坂に向かって歩いてみた。

千駄木から三崎(さんさき)坂というやたら寺の多い坂を上り、
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谷中霊園を抜けて(昔はけしてスカイツリーなど見えるはずはなく..)、

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芋坂、坂途中に大きな線路が阻み現在は跨線橋を渡って芋坂下へ..
ちなみに正岡子規がこんな句を読んでる。
「芋坂も団子も月のゆかりかな」

ちゃんと残ってた♪
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羽二重団子ここ)、日暮里駅近く..
歴史を感じる重みのあるのれん。躊躇せずにくぐってみる。

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団子と緑茶のセット
多々良君の言うとおり柔らかくて美味しいお団子なり。
餡団子なんて、餡が上にのってるだけじゃなくて1つずつ餡に包まってるのだ。

緑多き中庭が見渡せる席で、
漱石をはじめ著名な文人たちが食した団子を
ゆっくり堪能できるのはなんともなんとも乙なもんだ。





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Hiro

名作に触れ、所縁の地を訪れる、素敵なお散歩になりましたね^^
見る景色はかつての面影が薄くなっているでしょうが、
当時を感じさせる味は今でも残っているんですね。
伊豆にも文学作品所縁の地が多くありますので訪れてみたいです。
まずは作品を読まないと^^;
by Hiro (2013-06-07 00:21) 

gulapa

読んだことない名作も多く、読んでみたらハマりました。古い本は昔の言葉が多くて難しいけど(^^ゞ
そうですね。伊豆に詳しければ尚読むの楽しい名作は多いと思います。こうゆう本の読み方もありですね。
by gulapa (2013-06-07 19:38) 

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